自律神経機能不全を伴う神経症(5)

身体表現性障害

 

自律神経機能不全:

(動悸・胸苦しさ・息苦しさ・発汗・吐き気・胃痛・腹痛・下痢・めまい・ふらつき・耳鳴り・赤面・瞼の痙攣・滑舌不良・手足のしびれ・手足の震え・全身のしびれ・頭痛・肩凝りなど様々な症状)

 

■身体表現性障害
少なくとも2年間に及ぶ多彩かつ異変的な身体症状の訴えが存在し、それを説明しうる身体的な障害が内科や外科や脳神経外科の検査でも見出されないこと。たとえ身体障害があったとしても、症状の強さ・範囲・多様さ・持続、または症状にともなう社会的な機能障害を説明しえない。

症状へのこだわりは長く続く苦痛となり、身体の医療機関への相談あるいは検査を求めて繰り返し受診する。経済的・物理的に手の届く範囲で医療サ―ビスが得られない場合には持続的に自分で市販薬を飲んだり地域の祈祷師などを何度も訪れたりする。

医療機関から身体的検査で異常がないと説明されても納得できずに拒否し、他の医療機関を転々として納得するまで検査を受け続けるが検査では症状は説明されず、異常はありませんと言われ、結局、納得できない状態が続き、医師や看護師から勧められ精神科や心療内科を訪れる場合が多い。

川崎メンタルクリニック